外国人労働者が希望する休暇はどんなもの?
日本人の長期休暇といえばゴールデンウィーク、お盆、年末年始が挙げられるかと思います。人によっては2週間程になる休暇で海外へ旅行に行く場合も多いのではないでしょうか?
むしろそのくらいの長さがなければ、海外に行こう!とは思わないのかもしれません。
では外国人はどうでしょうか?希望する休暇の期間や時期について考えていければと思います。
希望する休暇の長さについて
外国人が祖国に帰省したとなれば一部の外国人を除いては2週間以上を希望することが多くなります。やはり海外に行くには時間もお金もかなりかかります。せっかく帰るとなればできるだけ長い期間で家族や親戚だけではなく友人にも会いたいというのが本心でしょう。人によっては2か月以上の希望を出す方もいます。入社前に帰省の予定を確認したり、社内の規定をしっかりと共有したりすることが重要でしょう。
希望する時期について
国や宗教によってかなり違いが出てきます。ただしゴールデンウィークやお盆という習慣は日本以外ではみられない為、カレンダー通りのお休みの方であれば年末年始に帰省するでしょう。次に外国人特有の休暇の時期を見ていきましょう。
1. 旧正月(中国・台湾・ベトナム等)1月下旬~2月中旬
中国では「春節」と呼ばれ、一年でもっとも盛大に祝われます。新暦の正月よりも重要視され、一週間近い長期休暇がある企業も多いです。中国とほぼ同じ暦を使用してきた北朝鮮や韓国、ベトナムなども、中国の春節と同じ日を「旧正月」として祝っています。
2. ラマダン・レバダン(イスラム圏)4月~5月
イスラム教徒が1カ月間にわたって食を断つものです。ラマダン明けには集まって食事をとる為、それに合わせて帰省を希望する方も多いでしょう。
3. 清明節(中国)4月
家族で先祖の墓参りに行くイベントです。中国の四大伝統的な祝日のうちの一つです。
中華系やイスラム圏の方々の場合、上記の時期に休暇を希望する場合もあります。
休暇の対応ができない場合
同じ国籍の方が複数人働いていると全員が同じ時期に帰省を希望する場合があります。そのようなことが起これば業種関係なくオペレーションがうまく取れなくなってしまうでしょう。そのような場合には外国人の方に帰省の時期をずらしてもらうしかありません。特に、特定技能の場合は帰省の為の休暇を付与しなくてはならないとあるため外国人としても、休暇取得はあるものとして申請します。その為、年間の計画であらかじめ帰省可能な時期と人数を定めてオペレーションに影響が出ないようにしていくのが大切です。また決まれば早めに外国人側にも伝えていけば、海外にいる家族も予定が立てやすいのでトラブルに繋がりにくいでしょう。
外国人で帰省をする方の中には転職が決まったタイミングで帰省する方もいます。そのようにすれば周りに迷惑がかからず、長期の休みが取れるからです。