外国人に人気のある仕事は?ビザ別に見る人気業種

ビザ別にみる人気業種とは?

そもそも、在留資格ごとに好きな仕事、特に好まれる仕事があるのかどうなのかという議論が必要なのではないかと思います。私たち自身が10年近く彼らを間近に見ていて、在留資格は日本に在留する理由・背景であることから、ある程度の傾向はあるのではないかと考えています。そのため、彼らがどういった仕事を好んで選ぶのかということについても触れられればと思います。また、ここでは日本に入国する際すでに働ける仕事の内容が決まっている外国人、「技能実習生」や「特定技能」について述べることは割愛しています。
彼らから見れば外国である日本の仕事、経験がない仕事や母国と作業の仕方が異なるものもあるかもしれません。スムーズに働いてもらうためには、逆にどういった特性があるのかという観点から読んでいただけると嬉しいと考えます。

留学生に人気の仕事

留学生は「コンビニ」や「飲食店」といった、日本人と応対する仕事などを好む傾向が強いです。立て付けとして「日本語を学ぶ」か「日本で学問をする」目的として在留しています。
つまり、「日本語教育を正規に受けている」もしくは「日本語での教育や文書に触れる機会が多い」ため、日本語の上達が早く、識字率もかなり高いことが言えるかと思います。私たちの体感では、おおよそ来日してから半年で「日常会話」が可能で、日本語能力検定の3級(JLPT-N3)を合格していることがお多いと感じています。日本人相手に「自分が発した日本語で日本人とコミュニケーションを取れているか」、「日本語で書かれたマニュアルやメニュー」をみて理解できるかといったことが、彼らとしても学んできたことが身についているかどうか、ある一定の尺度として見出せることになります。
日本語はどれくらいわかるの?はこちら。

家族滞在に人気の仕事

家族滞在とは、家族の中で日本で働くことを目的として在留している外国人の家族が持つ在留資格です。「短時間の清掃」や「工場などでのライン作業」が、家族滞在に好まれる傾向があります。ご察しの通り、留学生とは異なり「日本語を学ぶこと」がほとんどないため、日本での在留期間が長ければ長いほど会話力は高い一方、識字率は低い傾向が見られます。ただし、お父さんやお母さんが働いている場合のお子さんたちは、まだまだ機会が多いとはいえないものの、夜間中学校や地域の行政機関が主催する日本語教室などに通っていれば、読み書きができる場合もあるのではないかと考えています。また、もともと留学生だった外国人が、働いている外国人と結婚することにより、家族滞在の在留資格を持っているケースもあります。そういった場合には、日本語の読み書きもさることながら、会話についてもビジネスレベルであることは珍しくありません。家族滞在の方が面接に来た場合、彼らの能力を引き出すためにも「最初は何のビザで入国したのか」聞くことをお勧めします。

永住者・定住者・日本人の配偶者の男性に人気の仕事

永住者の男性の年齢層は、永住者に総じて言えることですが、基本的に日本に10年以上在留している方々なので年齢は若くても30代以上、ボリュームゾーンは40〜50代です。定住者の方は、日系の南米の方が多いため、若い世代から60代まで幅広く在留しているかと思います。彼らとしては「ITエンジニアとしてバリバリ働く」というイメージよりも、今までやってきた経験のある仕事を好む傾向が強いと感じています。「建設・土木」、「トラックドライバー」、「様々な製造ラインでの機械のオペレーション」など、どちらかというと読み書きを必要としない作業系が好きという外国人が大半を占めるのではないかと考えます。長い期間日本に在留しても、やはり正規に日本語教育に触れる機会が少ないためか、識字率は一様に高くはないと現場では感じています。一方で、会話については拙い方はほとんど見当たらず、ビジネスレベル以上、ネイティブ未満という方が多いのが特徴だと感じています。

永住者・定住者・日本人の配偶者の女性に人気の仕事

やはり長期間に渡り日本に在留しているため、年齢層は留学生や家族滞在の外国人よりも高めであることが言えると考えています。働く永住者・定住者の女性は、日本人女性にも見られることですが、家族の状況やライフステージによって、パートタイムが好まれるのか、フルタイムが好まれるのかが分かれると言えるのではないかと考えています。パートタイムの場合、「短時間の清掃」や「食品系などの重い荷物の持ち運びが少ない製造ラインでの仕事」が好まれる傾向にあります。フルタイムの場合もやはり作業系の仕事が好まれる傾向にあり、「製造ラインでのお仕事」に人気は集中する傾向があります。たくさんの書類を使う仕事やパソコンで文字を打つ仕事ではないのは、識字率とは切っても切り離せないと言えるのではないかと考えています。

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締め括り

さて、なぜ在留資格と人気の仕事が紐づいているのか理由はみえきたでしょうか。そもそもどういう理由で日本に入国してきたのか、そういったことが深く関わっていることが見えてきました。識字率を上げるためにはどうしたら良いのかというのは日本の社会全体で受け止め、日本語教育の場を増やしていくことが彼らとの共存共生、相互理解への一翼を担うことにつながるのは間違いないと考えますし、在留資格によって好きな仕事が大まかに別れてしまうという現状ではなく、彼ら個人の特性が生きる仕事に就いて
欲しいとも考えます。

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