今回のコラムでは、外国人の面接で聞いておきたい質問について触れていきます。観点として、日本人の面接ではなかなか聞きづらいことも含めて、実務上は表現方法に気をつけていただきながらも、聞いておくべきポイントを上げました。背景として、長く定着して頑張っていただくためにもこういったことを念頭に置くだけでも違ってくるためになります。ぜひ、参考にしてみてください。
家族のこと
家族のことは、初対面でかつ外国人となるとなかなか聞きづらいかとは思います。一方、総じて外国人の皆さんは、日本で頑張ろうというモチベーションを家族のためにということも少なくありません。そのため、ぜひ質問をしていきたい内容でもあります。
家族が母国や日本以外にいる場合
家族が母国にいる場合、外国人本人としては単身赴任で外国にいるという状態になります。いつも家族のことを気にかけていることを念頭に、家族は日本にくる予定があるのか、お子さんの年齢はどのくらいなのか、いつくらいに日本に呼び寄せる予定なのかといったことを聞いていきましょう。
家族が日本にいる場合
家族がすでに日本にいる場合で、就業予定の場所が居住エリアであれば大きな心配はいらないでしょう。ですが、お子さんの進学予定の学校の場所(場合によっては、入学とともに母国の外国人コミュニティがある場所に移り住む可能性や、インターナショナルスクールに通わせたいなど)を確認すると良いでしょう。また、就業予定の場所が引っ越しをしなくてはならない場所の場合、家族の引っ越しは大きなイベントになる可能性もあります。ポジティブな意味では、家族の働く場所が近くなることを望んでいたり、家族が職を得られやすい場所だと歓迎される可能性がありますが、逆の場合には早期退職の可能性にも繋がるので、ぜひ確認しておきたいポイントになります。
キャリアプランと人生プランのこと
外国人の面接をする際、キャリアプランや人生プランにもぜひ触れてみてください。御社で雇用する際、将来的に期待している、もしくは、獲得して欲しいスキルや覚えて欲しい仕事などと、外国人本人のキャリアプランが同じベクトルを向いているかどうか、ヒアリングすることはとても重要で、定着率向上に繋がるでしょう。また、今現在は独身だったとしても、結婚相手や彼氏彼女がいるといったことも気に掛けてあげてください。将来の家族候補のためのモチベーションの源泉になったり、待遇や経済条件を考える理由にもなります。
帰国のこと
一時帰国や単純出国(日本に戻るつもりのない出国)など帰国理由は様々ありますが、御社で雇用継続を前提としていたのに、国に帰らなければならない可能性を事前に察知しておくことはとても重要です。
一時帰国
家族や家族候補、場合によっては親戚が母国にいる場合、病気や怪我、冠婚葬祭は一時帰国をしなければならない大きな理由になります。そのため、プライバシーに配慮しながらも、家族や家族候補、親戚などの状況を質問することをお勧めします。
一時帰国よくある事例
- 許嫁が決まっていて、すでに決まった日時に自分の結婚式がご両親によって催されるので、帰国が決まっていた。
- 家族が急な入院や手術でどうしても会いにいきたい。
- お祭りや母国でいう年末年始は、国にいなくてはならない。
一時帰国について、帰る場所が日本国内で遠くても飛行機で1日かからないといった日本人と異なり、飛行機だけでも24時間以上かかったり、実家に戻るには空港についてから数日必要など、一時帰国そのものが長期に渡るケースも考えられます。ぜひ、念頭に置いてください。
単純出国とはなんぞやについては、今回は扱いませんが、下記コラムに詳しく説明していますので確認してみてください。
いかがでしたでしょうか。
今回は外国人の面接で聞いておくべき質問について触れました。弊社では外国人雇用にトライされる企業の皆様に、少しでも外国人雇用に対する不安が和らぐことを願って、外国人雇用に関する資料を無料でプレゼントしています。ぜひ、ダウンロードしてみてください。