公開日 2021年9月6日 最終更新日 2022年4月27日
そもそも、在留資格ごとに好きな仕事、特に好まれる仕事があるのかどうなのかという議論が必要なのではないかと思います。私たち自身が10年近く彼らを間近に見ていて、在留資格は日本に在留する理由・背景であることから、ある程度の傾向はあるのではないかと考えています。そのため、彼らがどういった仕事を好んで選ぶのかということについても触れられればと思います。また、ここでは日本に入国する際すでに働ける仕事の内容が決まっている外国人、「技能実習生」や「特定技能」について述べることは割愛しています。
彼らから見れば外国である日本の仕事、経験がない仕事や母国と作業の仕方が異なるものもあるかもしれません。スムーズに働いてもらうためには、逆にどういった特性があるのかという観点から読んでいただけると嬉しいと考えます。
留学生に人気の仕事
留学生は「コンビニ」や「飲食店」といった、日本人と応対する仕事などを好む傾向が強いです。立て付けとして「日本語を学ぶ」か「日本で学問をする」目的として在留しています。 つまり、「日本語教育を正規に受けている」もしくは「日本語での教育や文書に触れる機会が多い」ため、日本語の上達が早く、識字率もかなり高いことが言えるかと思います。私たちの体感では、おおよそ来日してから半年で「日常会話」が可能で、日本語能力検定の3級(JLPT-N3)を合格していることがお多いと感じています。日本人相手に「自分が発した日本語で日本人とコミュニケーションを取れているか」、「日本語で書かれたマニュアルやメニュー」をみて理解できるかといったことが、彼らとしても学んできたことが身についているかどうか、ある一定の尺度として見出せることになります。 日本語はどれくらいわかるの?はこちら。
